Last Letter~手紙がくれた想い~
「春樹!智樹!ちょっとでかけてくるな。
留守番…頼むぞ?」
「「いってらっしゃーい」」
2人に見送られ制服から着替えた俺は家を出る。
なぜかいつもより足が軽くて。
柄にもなくウキウキしてる自分が気持ち悪かった。
歩くこと数分
目の前には病院があって。
病室…どこだっけ…
と、思っていると
『………大樹くん?!』
後ろから声をかけられて…ってその声…!!
「お久しぶりです!長瀬さん!」
案の定、後ろには長瀬さんがいて。
『ホントに来てくれたの?!
なんか…ごめんね?』
長瀬さんは申し訳なさそうに俺に頭を下げる。
「やめてくださいよ!
俺の意志で来たんですから。
それより…悠香、大丈夫ですか?」
長瀬さんの顔が真剣になる。
そんな表情に俺の胸はドキドキと高鳴って。
悠香…大丈夫なのか…?