Last Letter~手紙がくれた想い~
「えー…すみません。
俺、あまりに緊張して歌詞…間違えちゃいました」
エヘヘと笑う俺。
悠香の笑顔に惑わされて歌詞を間違えた。
ヤバイな…俺
「では、次は新曲です。
今日のために書き下ろしました。
タイトルは『Everyone』です。
今度は俺ではなく、雅輝が歌うのでご安心を。」
少しの笑いが会場に起こる。
俺は雅輝とハイタッチして場所を変わる。
やっぱ俺はここが1番いい。
そんなことを思いながらギターを握った。
そして3人と視線を交わし、腕をおろす。
3人はベタ誉めしてくれたけど、
正直不安であることは変わらなかった。
新曲を発表をするときはいつも落ち着かない。
不安で不安で仕方がないんだ。
出だしは好調
1週間みっちり練習しただけはある。
カギはなんと言ってもサビ
今までで1番難しいところかもしれない。
そんな山場へ向けて走り出す。