Last Letter~手紙がくれた想い~
『大樹くん、すごいね…やっぱり』
照れくさそうに頬をほんのり赤く染めた悠香
きっと俺の頬も悠香と同じくらい赤い。
「みんな行こうぜー!」
気を利かせてか分からないが弘斗がみんなを引き連れどこかへ行く。
まさか…これはチャンスってヤツか?
でもまだそんなに悠香とは仲良くなったワケではない。
ただ1つ言えることは
逢う前よりも好きが大きくなっているということ。
こればかりは目を背けようと思っても背けることのできない事実。
『新曲も最高だった。
やっぱり生の歌声のほうがいいね。
それに歌ってる姿…
………格好良かったよ』
心臓が皮膚を突き抜けて飛び出るかと思った。
何言ってるんだよ…悠香
俺を殺す気か。
「んなことねぇよ?」
平然を装う。
でも内心は焦っていた。
ここは告白…すべきだろうか…