Last Letter~手紙がくれた想い~
『あ、あ、あたし…!
病気がちで…デートとかできないけど…
それでも…いいの…??』
潤んだ瞳で上目遣いの悠香。
そんな表情にもドキッとしてしまう。
「いいよ…なんでも。
俺はお前の隣にいられるだけで…
それだけでいいから」
悠香から視線を逸らす。
これ以上見つめているとどうかなりそうだった。
『で、でも…あたし、退院なんてできそうもないよ?
このままずっと…入院かもしれないよ?
それでも…「いい、いいよ」
悠香の言葉を遮る。
なんでもよかった。
悠香の隣にいれるなら。
外でデートできなくても、
病院の庭で一緒に散歩すればいい。
病気がちでもいい。
俺が面倒見てやるから。
だから、いいんだ。
『大樹くん…!!』
悠香の手が背中に回る。
そして俺の服をギュッと握って
「あたしも…好きだよっ…」