Last Letter~手紙がくれた想い~
「俺は悠香が好き。
だから、別れるつもりはない。
別れないからには悠香を傷つけない。
村瀬…それじゃダメか?
今の俺にはそんなことしか言えないけど…」
これを言ったあとに気がついた。
俺…すっげぇ恥ずかしいこと言ってる。
『なんか意外。
あんたがそんなに本気だったなんて。
ま、いいよ。
もうあたしは口出ししない。
でも、悠香のこと…泣かせたら許さないから』
クククッと笑う村瀬と
隠れ笑いする長瀬さん
それに
『………大樹くんっ』
いつの間にか起きていた悠香
『その…なんか…嬉し…かった…よ…』
時々声を詰まらせ、俺に伝える悠香
その声はかすれていて。
俺は悠香の手を握る。
「今の…忘れろよ?」
俺がそう言うと悠香はうっすらと笑顔を浮かべ、また眠ってしまった。