Last Letter~手紙がくれた想い~
「だいたい、何を根拠にそんなこと言ってるんだよ?」
コソコソと女子の話し声が聞こえるが気にしない。
「だって、今日の大樹の目が生きてるんだもん!」
目が生きてる…??
「はぁ?
俺はいつでも生きてるけど?」
俺、まだ死んでないんですが…
「そういう意味じゃねぇよ!
輝いてるか、輝いてないか、の問題!!」
う~ん……
俺にはどうも理解できない。
「ごめん、寝るわ。」
諦めた俺は寝ることにした。
『…むらくん、木村くん!
起きなさい!!』
「………………ん??」
ゆっくり目を開けると…
「………せんせ」
担任の姿。
『1限目から寝るとは何事ですか?!
あの問題、解きなさい!!』
黒板にはめんどくさそうな数式。
俺はチョークを持ち、サラサラと答えを書いて行く。