Last Letter~手紙がくれた想い~
病室のキミ
【リリリリリリリリリ】
耳元で鳴る、目覚まし時計。
「…………んだよ?」
俺は重い瞼を無理やりこじ開け、時計を探す。
手探りで時計の頭を触った。
やっと、静まった俺の部屋。
ふとんの上でぼーっとする。
これが朝の日課。
10分くらいぼーっとしたあと、カーテンを思い切り開けた。
「眩しいよ…バーカ」
誰に言っているでもなく、俺は呟く。
最近、独り言を呟くことが増えた。
もう、俺はトシか…??
そんなことを考えながら自分の部屋を出て隣のドアを開けた。