Last Letter~手紙がくれた想い~
手紙を読んだあと、俺の胸はざわついていた。
どうして悠香から手紙が送られてくるんだ…
そして、どうして俺の胸はざわつくんだ…
放心状態のまま、俺はリビングへ降りた。
「おぉ!誰からだった?」
そんな弘斗の声に答えることもできず、俺はただソファに座った。
俺の中の誰かが騒いでいる。
『悠香に返事してあげないのか?』
と。
どうして返事をしなくちゃいけないんだ。
一目、あの子を見ただけなのに、
それだけで、どうして友だちに…
他人に興味を持つなんて、俺らしくない。
現にこうして人のことで考え込む俺も、らしくない。
「弘斗、掃除の続きやるぞ。」
あの子からの手紙を忘れるかのように俺は掃除に没頭した。
「お前、気持ち悪ぅ~」
なぜか弘斗にそんなことを言われて俺は少しムッとする。
どうして掃除をすることが気持ち悪いんだ。
意味が分かんねぇ…