Last Letter~手紙がくれた想い~
ロボット
「お前、手紙の返事書いたのかぁー??」
あの日から3日後
弘斗が後ろ向きに座って俺の顔を覗き込む。
「いや、書いてないけど…
ってかなんで弘斗がそのこと知ってんの?!」
俺、あの手紙のこと弘斗に話してないはずなのに…
「この間、掃除しに行っただろ?
それであの不思議な手紙を発見したじゃん??
んで、お前がソファに座っていきなりブツブツ呟きだしたんだって。
『悠香』とか『返事』とか
いろんなこと言ってたからさ。
だから俺、分かったんだよ。
あの手紙は悠香って子から送られてきて、
大樹はその子に返事を書こうかどうか迷ってるんだな、って。
どうだ?正解だろ??」
名推理だ。
と、言うか俺は心の中で呟いてたはずなのに口に出ていたとは…
とんだ失態だ。
「でさ、でさ、悠香って誰なんだよ??」
「別に誰でもいいだろ。
弘斗には関係ない。」
そう。弘斗にだって俺にだって関係ない。
あの子は関係ないんだ。