Last Letter~手紙がくれた想い~
「なんでお前…それを!?」
弘斗は目を丸くする。
「弘斗、分かりやすいし。
お前と3年もいたんだぞ??
バカにすんな。」
俺は横目で弘斗を見る。
「ったく、お前には負けるよ。
はぁ~……
弘斗にバレてるとは、予想外。」
「お前、失礼だな。」
俺は笑いながら弘斗を叩く。
「だって、鈍そうだから、大樹って」
そんな風に笑い合っていた。
そこへ
「木村!!!」
と、先生の声。
俺と弘斗は顔を見合わして、逃げる準備。
でも、次の言葉で俺の動きは止まった。
「お前の弟が病院に運ばれたぞ!!」