Last Letter~手紙がくれた想い~
俺は気持ちを落ち着けるために一度、病室を出た。
待合室で俺は深く腰をかける。
智樹は必死で強くなろうとしてるんだ。
だから俺も、もっと強くならなくちゃ。
「……………大樹?」
そうすると、肩に温もりを感じた。
この声は、いつも聞いてる声で。
「…………弘斗か」
俺の横に弘斗が座る。
「春樹…大丈夫か?」
俯いている俺の顔を覗き込む弘斗。
「大丈夫…だと思う。
なぁ、弘斗
お前”気管支喘息”って言葉、知ってるか?」
俺は顔を上げることができなくて。
そんな自分が情けなくてたまらなかった。