Last Letter~手紙がくれた想い~
「う~ん……
聞いたこと、ある気がするけどどんなのかは知らない。
もしかして春樹、その病気なのか?」
「あぁ…そうだよ。
急に苦しくなるんだって。
原因はストレスかもしれない。」
俺は最後に溜め息を漏らす。
「お前、どうせ自分のせいだとか思ってんだろ?
んなこと、絶対ない。
お前のせいなんかじゃない。
ストレスだって、そうと決まったワケじゃないんだろ?
お前はなんでも1人で抱え込もうとする。
やめろよ、そういうの。
お前1人で生きてるワケじゃねぇんだから。」
顔を上げると弘斗はニヤッと笑っていた。
「お前、うぜぇー」
俺は立ち上がり弘斗を叩く。
「弘斗、春樹のところ来るか?
って、聞くまでもないか。」
弘斗は俺の隣にいて、一緒に歩いている。
「ってか、なんでお前ここにいるんだよ?」
「香織の妹のお見舞い。」
あ、そうだった。
今日、約束してたもんな。