死神喫茶店
あたしは何度も瞬きをして楓を見た。


「どうしたの? あたしの顔に何かついてる?」


「いや、そうじゃないけど……」


「あ、あとさ、解体については口外しちゃダメなんでしょ? 学校内では話さないようにしようよ」


楓に注意されて、ハッとする。


そういえばそうだった。


「ご、ごめん」


楓があまりにも普通に会話をするものだから、うっかり忘れていた。


「でも、そういう秘密のお仕事をしてる河田さんってやっぱり好きかも」


楓はそう言い、頬を赤らめたのだった。
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