死神喫茶店
告白の決意
河田さんの職業を知っても河田さんを好きだと言える。
そんな楓を少し羨ましいと感じながら、今日もアルバイトへ向かっていた。
2人で『ロマン』へ向かう道でも、楓はずっと河田さんの話をしていた。
まだ数時間しかまともに会話もしたことのない河田さんの話を、何度も何度も繰り返す。
あたしも、瑠衣に片想いしていた時はそんな感じだった。
瑠衣のすべてを知っているわけじゃないのに、同じ内容の話を何度も繰り返して舞美や楓に聞いてもらっていた。
好きな人の話はずっとしていたいのだ。
あたしは楓の話に耳を傾けながらポケットで自分のスマホが振動していることに気が付いた。
『ロマン』に到着してスマホを確認すると、それは舞美からのメールだった。
《モコ、聞いて! 今あたしは冬と2人でいるの。今から告白しようと思う……!》
その文章に目を見開くあたし。
舞美が冬に告白?
いつの間にそれほど関係が進んだんだろう?
いや、舞美はダメ元で告白するのかもしれないし、関係はわからない。
でも、放課後に2人で遊ぶくらいに仲良くなっていたのだ。
あたしはメールの届いた時間を確認した。
15分ほど前だ。
舞美はもう告白したんだろうか?
冬からの返事は?
そんな楓を少し羨ましいと感じながら、今日もアルバイトへ向かっていた。
2人で『ロマン』へ向かう道でも、楓はずっと河田さんの話をしていた。
まだ数時間しかまともに会話もしたことのない河田さんの話を、何度も何度も繰り返す。
あたしも、瑠衣に片想いしていた時はそんな感じだった。
瑠衣のすべてを知っているわけじゃないのに、同じ内容の話を何度も繰り返して舞美や楓に聞いてもらっていた。
好きな人の話はずっとしていたいのだ。
あたしは楓の話に耳を傾けながらポケットで自分のスマホが振動していることに気が付いた。
『ロマン』に到着してスマホを確認すると、それは舞美からのメールだった。
《モコ、聞いて! 今あたしは冬と2人でいるの。今から告白しようと思う……!》
その文章に目を見開くあたし。
舞美が冬に告白?
いつの間にそれほど関係が進んだんだろう?
いや、舞美はダメ元で告白するのかもしれないし、関係はわからない。
でも、放課後に2人で遊ぶくらいに仲良くなっていたのだ。
あたしはメールの届いた時間を確認した。
15分ほど前だ。
舞美はもう告白したんだろうか?
冬からの返事は?