死神喫茶店
☆☆☆
あたしが再び目を覚ました時は朝だった。
体の痛みは相変わらずだったけれど、どうにか起きて学校へ行く準備を進めた。
いくら解体のテクニックを教えてもらっても、素人のあたしが3人も解体するのはやはり重労働だった。
5時間立ちっぱなしでろくに休憩もしていないし、バイト先で死んだように眠ってしまったのも仕方がないことだった。
「モコ、今日学校へ行くの?」
制服に着替えてリビングへ入るとお母さんが驚いたようにそう聞いて来た。
「うん、行くけど?」
あたしは首を傾げてそう言った。
本当は全身筋肉痛で階段を下りてくるのもきつかったけど、何もないのに休むなんて言えない。
「昨日は『ロマン』のお客さんがすごく多くて大変だったんでしょう? しかもお店の裏山が崩れてその片づけも手伝ったんでしょう? 疲れてるんだから、今日は無理して行かなくていいわよ?」
お母さんの言葉にあたしは一瞬動きを止めた。
河田さんが事前にそれっぽい嘘を言ってくれていたようだ。
確かに、『ロマン』の裏にある山は今にも崩れてきそうな状態だった。
あたしが再び目を覚ました時は朝だった。
体の痛みは相変わらずだったけれど、どうにか起きて学校へ行く準備を進めた。
いくら解体のテクニックを教えてもらっても、素人のあたしが3人も解体するのはやはり重労働だった。
5時間立ちっぱなしでろくに休憩もしていないし、バイト先で死んだように眠ってしまったのも仕方がないことだった。
「モコ、今日学校へ行くの?」
制服に着替えてリビングへ入るとお母さんが驚いたようにそう聞いて来た。
「うん、行くけど?」
あたしは首を傾げてそう言った。
本当は全身筋肉痛で階段を下りてくるのもきつかったけど、何もないのに休むなんて言えない。
「昨日は『ロマン』のお客さんがすごく多くて大変だったんでしょう? しかもお店の裏山が崩れてその片づけも手伝ったんでしょう? 疲れてるんだから、今日は無理して行かなくていいわよ?」
お母さんの言葉にあたしは一瞬動きを止めた。
河田さんが事前にそれっぽい嘘を言ってくれていたようだ。
確かに、『ロマン』の裏にある山は今にも崩れてきそうな状態だった。