死神喫茶店
信用する人
河田さんが死んだのは楓がバイトを始めるより前の事だったらしい。
山奥で1人暮らしの河田さんは、眠っている間に心筋梗塞を起こし誰にも気づかれることなく息を引き取った。
朝起きて何も食べなくても平気な自分に疑問を抱き、そして初めて自分が死んでしまった事に気が付いたのだそうだ。
最初の内はパニックになり、どうすればいいかと思い悩んでいた。
しかし、あたしが楓を『ロマン』へ連れて来た事により、とにかく『ロマン』と解体の後を継ぐ人物を探す事にしたのだ。
『ロマン』で働くと言う事は、解体の仕事も耳に入ると言う事。
そう考えると、一番信用のあるあたしに解体の仕事を任せ、そしてその友人である楓に『ロマン』の仕事を頼むことが安心できることだった。
そんな話を聞きながら、あたしは河田さんの体を解体した。
腐敗していないと思っていたが、服をぬぐとそこにはどす黒い斑点がいくつも出てきていた。
瑠衣と夢羽のように心のつかえが取れたことで急速な腐敗も始まっている。
「あたしは河田さんの指の骨をもらいます」
「あぁ、好きにすればいい」
山奥で1人暮らしの河田さんは、眠っている間に心筋梗塞を起こし誰にも気づかれることなく息を引き取った。
朝起きて何も食べなくても平気な自分に疑問を抱き、そして初めて自分が死んでしまった事に気が付いたのだそうだ。
最初の内はパニックになり、どうすればいいかと思い悩んでいた。
しかし、あたしが楓を『ロマン』へ連れて来た事により、とにかく『ロマン』と解体の後を継ぐ人物を探す事にしたのだ。
『ロマン』で働くと言う事は、解体の仕事も耳に入ると言う事。
そう考えると、一番信用のあるあたしに解体の仕事を任せ、そしてその友人である楓に『ロマン』の仕事を頼むことが安心できることだった。
そんな話を聞きながら、あたしは河田さんの体を解体した。
腐敗していないと思っていたが、服をぬぐとそこにはどす黒い斑点がいくつも出てきていた。
瑠衣と夢羽のように心のつかえが取れたことで急速な腐敗も始まっている。
「あたしは河田さんの指の骨をもらいます」
「あぁ、好きにすればいい」