死神喫茶店

それを考えた上で、ここで解体してもらう道を選んだのだろう。


だから河田さんは泣きながら彼女の体を解体したんだ。


彼女にとっても河田さんにとっても、どの道を選んでもつらい結末が待っていたのかもしれない。


「今日もあたしが片づけをしておきます。河田さんはそこで青春しててください」


あたしは明るい調子でそう言い、ソファから立ち上がったのだった。
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