死神喫茶店
瑠衣と夢羽はその冷やかしを否定せず、夢羽は少し頬を赤らめた。


その表情にあたしの心臓はドクンッと跳ねた。


まさか、あの2人付き合い始めたわけじゃないよね?


そう思った時、冷やかしに対して「付き合ってねぇよ」と答える瑠衣の声が聞こえてきて、ホッと胸をなで下ろした。


でも……。


2人の様子を見ていると、付き合い始めるのも時間の問題なのではないかと感じられる。


そう思うとジッとしていられなくて、あたしは席を立った。


話の途中だった楓があたしに視線を送る。


「ごめん、話続けてて」


あたしはそう言って、瑠衣と夢羽のところまで真っ直ぐに歩いて行った。


「2人ともおはよう」


笑顔を浮かべて2人に声をかける。


「あぁ、おはようモコ」


「おはよ!」
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