死神喫茶店
「どうして、今ここへ?」
河田さんが春へ聞く。
「俺、土葬だったんです。それで魂が体に残ってしまって、しかも腐敗進行も遅れてきて。そんな時、冬が病気にかかっている事を知ったんです」
「冬は今高熱で学校を休んでいるの」
あたしが言うと、春はゆっくりと頷いた。
「俺と冬は双子です。だからもしかして、俺の何かを感じ取って冬の体に影響を及ぼしているのかもしれない。そう考えたんです。
もし、死んだはずの俺が動き回っている事で冬の体に異変が起きているのだとしたら、俺は早く成仏した方がいいと思って」
春が成仏することで、冬が元気になる。
そう考えたのだそうだ。
「君はお兄さんの事が大好きなんだね」
河田さんがそう言うと、春は恥ずかしそうに笑った。
その笑顔も、冬にとてもよく似ている。
「じゃ、解体お願いします」
春はそう言うとベッドに横になり、目をとじたのだった。
河田さんが春へ聞く。
「俺、土葬だったんです。それで魂が体に残ってしまって、しかも腐敗進行も遅れてきて。そんな時、冬が病気にかかっている事を知ったんです」
「冬は今高熱で学校を休んでいるの」
あたしが言うと、春はゆっくりと頷いた。
「俺と冬は双子です。だからもしかして、俺の何かを感じ取って冬の体に影響を及ぼしているのかもしれない。そう考えたんです。
もし、死んだはずの俺が動き回っている事で冬の体に異変が起きているのだとしたら、俺は早く成仏した方がいいと思って」
春が成仏することで、冬が元気になる。
そう考えたのだそうだ。
「君はお兄さんの事が大好きなんだね」
河田さんがそう言うと、春は恥ずかしそうに笑った。
その笑顔も、冬にとてもよく似ている。
「じゃ、解体お願いします」
春はそう言うとベッドに横になり、目をとじたのだった。