太陽と月の後継者
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「本当の話か?」

「えぇ

リオは噂を運ぶのが得意でしょ。
知ってたんじゃない?
風の噂ってやつをね。」

風の部族は情報に
長けている種族でもある。
風に乗った情報を大狼族は一気に聞けるのだ。

リオはわざとらしく肩を竦めた。

「ビアンカにはお見通しか…。



俺達は六大貴族だよね。

一度は耳にしたことあるでしょ?

“エミリアに近付くな”って。

もうこれは事実以外何ものでもないよ。

確実にエミリアにその少女が眠っていた。

そして、少女の母親は殺されていた。

クレアの母親も誰かに殺されたって言ってたよね?

あの珍しい容姿も噂と合致しているし、こんな偶然そうそうないよ。

クレアはクロエで天羽でエミリアの姫。

だからって放って置けないんだ。
一緒にクレアを助けよう。」

ヨウテスとビアンカは頷いた。

「当たり前だろ?」

「もちろんよ。」

クロエは、いつの間にかたくさんの仲間に愛されていたようだ。

彼女の運命はまだわからない。

彼らの手によって、少しでもクロエを救ってやって欲しい。

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