太陽と月の後継者
夏の夜
大きな屋敷の前にたくさんの人、
その中の二つの影。
「おっせーぞ」
「久しぶり!!」
クラビアン家の森に入ると、
たくさんの人、動物、自然。
様々な命を感じさせられる。
『久しぶり!遅くなってごめん。
今日はいっぱい楽しもうね。』
すっかり暗くなった夜の森。
真ん中には、サンとユノンが綺麗に舞っている。
激しい曲調と人々の歓声。
「先輩達、とっても楽しそうね。」
汗を流しながら踊るふたり、本当に楽しそうだ。
「あらあら…皆さんこんばんは。」
穏やかな綺麗な声が聞こえて振り返る。
『蓮さん!瑞もっ』
ふたりは優しげな笑顔を浮かべていた。
「「「「こんばんは」」」」
ビアンカ、リオ、ヨウテス、レイが頭を下げ揃って挨拶をする。
「もう、そんなに堅苦しくしないで?」