太陽と月の後継者
「あー、今日はこれで終わりだ。
夜は出歩くなよ。」
ヒルダはさっさと片付けて教室を出ていってしまった。何故自分のランプが三色に光ったのだろうか。今目の前にいるルカという少年も、三色に輝いていた。ピンクの属性って?
頭を悩ませる彼女にレイやヨウテスが声をかける。
「ふたりとも凄いなっ!!」
「こんな事は前例がないらしいぜ!」
(前例がない…?なぜ私はそんなことが出来たの?)
『ごめん…私、先に寮に行ってるね』
急な頭痛に襲われそれだけ言うと廊下に出ていってしまった。
生まれたての子羊のようなクロエ。
可哀想な姫君
彼女は何も知らないまま、徐々に内側から壊れていく。