太陽と月の後継者
「クレアー!聞いてよっ」
リオがクロエの目の前へ座った。
『どうしたの?』
「クレアに似た人物の肖像画が、世界で有名な教会に飾ってあるんだー。」
クロエはリオの何気ない会話に興味を示す。
自分の珍しい容姿と同じ人物が、この世界に存在していた。もしかしたら、自分が何者なのか手がかりをつかめるかもしれない。そう直感した。
『それって、どこの教会?』
「え?えぇっとー…」
まさかクロエが興味を示すとは思っていなかったので、焦り出すリオ。
そこにルカが助け舟を出す。
「サマリダ教会。隣町だ。」
『サマリダ…教会。』
何かを真剣に考えるクロエを見かねてか、レイが言った。
「じゃあ来月にみんなで行ってみない?」
「おっ、いいなそれ!隣町って言ったら毎年大きな大会が開かれてるし面白そうだな。」
『いいの?』
「もっちろん!!」
それから五人は楽しそうに計画を練り出した。