太陽と月の後継者
大会終了後、
何故か闘技場に誰もいなかったため、
一人とぼとぼと自室へ戻っていた。
自室のドアを開けた瞬間
「「「「「おめでとー!」」」」」
という大きな祝福が待っていた。
さぁさぁとレイに背中を押されてテーブルを見ると、美味しそうな食べ物が沢山あった。
クロエは目を輝かせる。
「あり…ありがとう!!」
「クロエ泣いてるー!」
リオが笑うと、ヨウテスがクロエの頭をポンポンと撫でた。
「おめでとう」
「クレア、本当に上級魔法使いになったのね」
ビアンカは嬉しそうな顔をしたり驚いた顔をしたりと大変そうだ。
『い、いただきます。』
昼間も食べたが、夕食は緊張が解けてさらにガッつくクロエに、ルカは苦笑いをする。
「お前、まだそんなに食べれるのか…」
『美味しいんだもん!』
クロエは、
口いっぱいに頬張る。
『んー、おいひい。』
というように昨夜はクロエ、ビアンカ、レイ、リオ、ヨウテス、ルカの六人でどんちゃん騒ぎしていたのだった。
いままでこんな大騒ぎをしたことがなかったクロエは、嬉しくて脳裏にその光景を焼きつける。
昨日は最高に幸せだったなー…
と心の中でポツリ呟くクロエは、
ベッドから上半身を勢い良く起こした。
『いけないっ』
クロエは嬉しい思い出を何度も何度も思い出していた。
そして、Michiru…否、エルメスのことも、
そして、昨日の解放のことも何度も思い出す。
彼女にとって忘れられない一日となった。
クロエは今、ペンダントがない状態。
時以外すべての魔法が使える。
自覚はないようだが、周りには、その多大なるオーラが溢れていた。
『イズミのところに行かないと!』
ブラウスに腕を通し、
スカートを履くと
ブレザーを羽織った。
ハイソックスに足を通すと、
せかせかと学校指定のブーツを履く。
軽く髪を整えると、ループを使い理事長室へ急いだ。
『ーループー』
理事長へループした私は、イズミの姿に驚く。
昨日までのハリのない白髪は綺麗な艶のある白い髪に。
灰色の瞳は綺麗な金色に変わり全体的に30代前半のような若々しい姿だった。
これがイズミの本当の姿なのだろうか? とクロエは首を傾げた。
「クロエ様 お待ちしておりました。
では早速…私の手をお取りください。」
クロエは頷くとイズミの手を取った。
「それと…またここに戻ってくるまで、
私はクロエ様を“部下”として扱います。
失礼をお許しください。」
『そっちの方がいいよ』
イズミはその言葉に首を振る。
「ーループー」
クロエが瞬きをする一瞬で
とても綺麗な城のような
建物の中に移動していた。
『ここは?』
「ここは、世界を統べる魔法省の本部基地だ。」
クロエは、長いレッドカーペットの敷かれた幅広い通路を見る。
「こっちだ」
イズミに案内されて、大きな扉まで来ると、イズミはクロエに待っていろとだけ伝えて中へ入っていった。
クロエは、キョロキョロと周りを見回す。
『誰もいない…』
一人つぶやいた言葉も、全部自分に返ってきた。
すると、ギーっという金属音がして、
分厚く大きい扉がゆっくり開いていく。
クロエは、その扉が開くのを確認して、足を進めた。
何故か闘技場に誰もいなかったため、
一人とぼとぼと自室へ戻っていた。
自室のドアを開けた瞬間
「「「「「おめでとー!」」」」」
という大きな祝福が待っていた。
さぁさぁとレイに背中を押されてテーブルを見ると、美味しそうな食べ物が沢山あった。
クロエは目を輝かせる。
「あり…ありがとう!!」
「クロエ泣いてるー!」
リオが笑うと、ヨウテスがクロエの頭をポンポンと撫でた。
「おめでとう」
「クレア、本当に上級魔法使いになったのね」
ビアンカは嬉しそうな顔をしたり驚いた顔をしたりと大変そうだ。
『い、いただきます。』
昼間も食べたが、夕食は緊張が解けてさらにガッつくクロエに、ルカは苦笑いをする。
「お前、まだそんなに食べれるのか…」
『美味しいんだもん!』
クロエは、
口いっぱいに頬張る。
『んー、おいひい。』
というように昨夜はクロエ、ビアンカ、レイ、リオ、ヨウテス、ルカの六人でどんちゃん騒ぎしていたのだった。
いままでこんな大騒ぎをしたことがなかったクロエは、嬉しくて脳裏にその光景を焼きつける。
昨日は最高に幸せだったなー…
と心の中でポツリ呟くクロエは、
ベッドから上半身を勢い良く起こした。
『いけないっ』
クロエは嬉しい思い出を何度も何度も思い出していた。
そして、Michiru…否、エルメスのことも、
そして、昨日の解放のことも何度も思い出す。
彼女にとって忘れられない一日となった。
クロエは今、ペンダントがない状態。
時以外すべての魔法が使える。
自覚はないようだが、周りには、その多大なるオーラが溢れていた。
『イズミのところに行かないと!』
ブラウスに腕を通し、
スカートを履くと
ブレザーを羽織った。
ハイソックスに足を通すと、
せかせかと学校指定のブーツを履く。
軽く髪を整えると、ループを使い理事長室へ急いだ。
『ーループー』
理事長へループした私は、イズミの姿に驚く。
昨日までのハリのない白髪は綺麗な艶のある白い髪に。
灰色の瞳は綺麗な金色に変わり全体的に30代前半のような若々しい姿だった。
これがイズミの本当の姿なのだろうか? とクロエは首を傾げた。
「クロエ様 お待ちしておりました。
では早速…私の手をお取りください。」
クロエは頷くとイズミの手を取った。
「それと…またここに戻ってくるまで、
私はクロエ様を“部下”として扱います。
失礼をお許しください。」
『そっちの方がいいよ』
イズミはその言葉に首を振る。
「ーループー」
クロエが瞬きをする一瞬で
とても綺麗な城のような
建物の中に移動していた。
『ここは?』
「ここは、世界を統べる魔法省の本部基地だ。」
クロエは、長いレッドカーペットの敷かれた幅広い通路を見る。
「こっちだ」
イズミに案内されて、大きな扉まで来ると、イズミはクロエに待っていろとだけ伝えて中へ入っていった。
クロエは、キョロキョロと周りを見回す。
『誰もいない…』
一人つぶやいた言葉も、全部自分に返ってきた。
すると、ギーっという金属音がして、
分厚く大きい扉がゆっくり開いていく。
クロエは、その扉が開くのを確認して、足を進めた。