悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
そうやって3人で調べものが始まったのはいいけれど。
「あーもーむり~!」
あたしは限界を超えていた。
本から顔をあげて机に倒れ込む。
「なんで関係ない文献ばっかでてくるの~!」
調べれば調べるほど、小学校の歴史とは関係ない文献ばかりがわんさか出てくる。
校長が何年に変わっただとか、教員がどこに転勤になっただとか。
違う、そういうことを知りたいんじゃないのに!
「まあまあ、落ち着いてよ佐奈」
美晴が資料から顔を上げることなく冷静に注意する。
「だって!」
「あなたの調べ方がおかしいんじゃないの?」
「ガーン!」
美晴、あなたって人はどうして人がうすうす思っていたことを言葉にしちゃうのかな!佐奈さんショックなんですけど!でも美晴らしいからいいけど!
「最上さん、じゃあ僕の方手伝ってよ」
「田辺くん…!」
田辺くんが自分の前に積み上げた本を指さしながら「一緒に調べてくれない?」と微笑みかける。天使だ。
早速田辺くんの前の席に移動して、田辺くんの前に積み上げられた本を手に取る。
「田辺くん、無理に佐奈のこと甘やかす必要はないわよ」
ガツンと言ってくれていいのに、と美晴が顔を上げて困った顔でため息を吐いた。
「無理はしてないよ。僕も本を持ってきすぎたなって困っていたところなんだ」
田辺くんは優しいわね、と美晴は少し笑った。
「あーもーむり~!」
あたしは限界を超えていた。
本から顔をあげて机に倒れ込む。
「なんで関係ない文献ばっかでてくるの~!」
調べれば調べるほど、小学校の歴史とは関係ない文献ばかりがわんさか出てくる。
校長が何年に変わっただとか、教員がどこに転勤になっただとか。
違う、そういうことを知りたいんじゃないのに!
「まあまあ、落ち着いてよ佐奈」
美晴が資料から顔を上げることなく冷静に注意する。
「だって!」
「あなたの調べ方がおかしいんじゃないの?」
「ガーン!」
美晴、あなたって人はどうして人がうすうす思っていたことを言葉にしちゃうのかな!佐奈さんショックなんですけど!でも美晴らしいからいいけど!
「最上さん、じゃあ僕の方手伝ってよ」
「田辺くん…!」
田辺くんが自分の前に積み上げた本を指さしながら「一緒に調べてくれない?」と微笑みかける。天使だ。
早速田辺くんの前の席に移動して、田辺くんの前に積み上げられた本を手に取る。
「田辺くん、無理に佐奈のこと甘やかす必要はないわよ」
ガツンと言ってくれていいのに、と美晴が顔を上げて困った顔でため息を吐いた。
「無理はしてないよ。僕も本を持ってきすぎたなって困っていたところなんだ」
田辺くんは優しいわね、と美晴は少し笑った。