悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
時計を見ると、確かにもう家を出なければならない時間だ。このままじゃ遅刻してしまう。
「うっそ!」
血の気が引いていくあたしをよそに、アキは「先に行くね」と部屋を出ていく。確かにアキは制服を着て準備はばっちりだ。
「ちょっ、待ってよ、アキ!」
だけどアキの背中は遠ざかっていく。
バタバタと準備をして、あたしは必死にアキに追いついた。
「あ、佐奈。早かったね」
「ひ、必死に準備を済ませたからね」
あれは慌ただしかった。非常に慌ただしかった。
ドタバタ、ドタバタ、家の中を走り回っていた。
憧れの優雅な朝が訪れる日が来るだろうか、いや、それこそ夢のまた夢というやつだ。
「それより、あいつはどこに行った?」
「あいつ?」
「ほら、あのむかつく悪魔」
ああ、リドのことか。
「そういえば、リドの姿見てないね」
昨日の夜は確かに一緒にいたけど、今日の朝からリドはどこにもいない。
「あいつ、最近姿を現したり消したりできるようになったんだよね」
ほんとむかつく、とアキは眉間のしわを深くした。
「うっそ!」
血の気が引いていくあたしをよそに、アキは「先に行くね」と部屋を出ていく。確かにアキは制服を着て準備はばっちりだ。
「ちょっ、待ってよ、アキ!」
だけどアキの背中は遠ざかっていく。
バタバタと準備をして、あたしは必死にアキに追いついた。
「あ、佐奈。早かったね」
「ひ、必死に準備を済ませたからね」
あれは慌ただしかった。非常に慌ただしかった。
ドタバタ、ドタバタ、家の中を走り回っていた。
憧れの優雅な朝が訪れる日が来るだろうか、いや、それこそ夢のまた夢というやつだ。
「それより、あいつはどこに行った?」
「あいつ?」
「ほら、あのむかつく悪魔」
ああ、リドのことか。
「そういえば、リドの姿見てないね」
昨日の夜は確かに一緒にいたけど、今日の朝からリドはどこにもいない。
「あいつ、最近姿を現したり消したりできるようになったんだよね」
ほんとむかつく、とアキは眉間のしわを深くした。