悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「へえ、違うのか」
リドは驚いた様子で「カップルだから同居も了承したんだと思ってた」と言った。
「あんたがあたしと勝手に契約結んだから、それを解くためだけに同居してるだけだよ。アキは昔からの気心の知れた仲だし、あんたと二人っきりになるよりはマシだと思って!」
「なんだ、つまんねえの。幼なじみの男と同居してるのに色恋沙汰もなし。お前本当に女子高生かよ」
「女子高生だよ!」
この紋所が目に入らぬか、と見せつけるように生徒手帳を突きつけた。女子高生が女子高生であることを示す身分証だ。
しかしリドはそれを横目で「はいはい」と視線を戻した。アキにされても腹が立つ対応をリドにされるとなお一層腹が立つ。
「リド、あんたねえ」
ギリギリと拳に力を入れたその時だった。
ガン、と大きな音がした。
それはまるで何かがすごい勢いでぶつかるような音だった。
それからゴゴゴゴゴ…と何かが動き出すような唸るような音が廊下に響く。
「なっ、なに!?」
何が起きたか怖くなって階段の手すりを掴む。
この怖い感じ、あたし、知ってる。
ずっと昔から感じてきた、この感覚。
地震とか火災とかじゃなくて、何て言うか、もっとこう、意志があるような。
「り、リド!」
リドは驚いた様子で「カップルだから同居も了承したんだと思ってた」と言った。
「あんたがあたしと勝手に契約結んだから、それを解くためだけに同居してるだけだよ。アキは昔からの気心の知れた仲だし、あんたと二人っきりになるよりはマシだと思って!」
「なんだ、つまんねえの。幼なじみの男と同居してるのに色恋沙汰もなし。お前本当に女子高生かよ」
「女子高生だよ!」
この紋所が目に入らぬか、と見せつけるように生徒手帳を突きつけた。女子高生が女子高生であることを示す身分証だ。
しかしリドはそれを横目で「はいはい」と視線を戻した。アキにされても腹が立つ対応をリドにされるとなお一層腹が立つ。
「リド、あんたねえ」
ギリギリと拳に力を入れたその時だった。
ガン、と大きな音がした。
それはまるで何かがすごい勢いでぶつかるような音だった。
それからゴゴゴゴゴ…と何かが動き出すような唸るような音が廊下に響く。
「なっ、なに!?」
何が起きたか怖くなって階段の手すりを掴む。
この怖い感じ、あたし、知ってる。
ずっと昔から感じてきた、この感覚。
地震とか火災とかじゃなくて、何て言うか、もっとこう、意志があるような。
「り、リド!」