悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「私も知りたいの。そして、みんなに協力できることがあるなら全力で協力したい。2人が無理するのを黙ってみているなんてできないもの」
美晴には多くを語っていない。
小学校で封印を解いてしまった悪魔に勝手に契約されたこと、その悪魔とアキの3人で共同生活を送っていることしか伝えていない。
それでもきっと、頭のいい美晴は分かってしまったんだ。
いや、推測して導き出したんだろう。
今調べようとしていることが、あたしと契約を結んだ悪魔と同一の存在であること、あたしやアキがそのための情報をほしがっていること。
そして、あたしもアキもそのために無茶をすることも。
「あたしも、調べたい」
迷う必要などなかった。
「アキは?」
隣にいるアキに目をやると、彼はほとんど無表情だったが、微かに瞳は輝いていた。
「なんでもいい」
ぶっきらぼうに、面倒くさそうに、そんな言葉を口にしたけれど、本心はきっと違う。
本当は情報を得たくてしかたがないんだろうことは次のアキの言葉が示していた。
「みんなが調べたいことを調べる」
その言葉で決まりだった。
「じゃあ調べる内容はそれで」
それからあたし達はそれぞれ関係しそうな資料を片っ端から調べ始めた。
*
関係していそうだと思われる資料はどれも古かった。
紙は黄ばんでいるし、文字は活字だけど文章は古風だった。
「読めない!」
あたしは白旗を上げた。
美晴には多くを語っていない。
小学校で封印を解いてしまった悪魔に勝手に契約されたこと、その悪魔とアキの3人で共同生活を送っていることしか伝えていない。
それでもきっと、頭のいい美晴は分かってしまったんだ。
いや、推測して導き出したんだろう。
今調べようとしていることが、あたしと契約を結んだ悪魔と同一の存在であること、あたしやアキがそのための情報をほしがっていること。
そして、あたしもアキもそのために無茶をすることも。
「あたしも、調べたい」
迷う必要などなかった。
「アキは?」
隣にいるアキに目をやると、彼はほとんど無表情だったが、微かに瞳は輝いていた。
「なんでもいい」
ぶっきらぼうに、面倒くさそうに、そんな言葉を口にしたけれど、本心はきっと違う。
本当は情報を得たくてしかたがないんだろうことは次のアキの言葉が示していた。
「みんなが調べたいことを調べる」
その言葉で決まりだった。
「じゃあ調べる内容はそれで」
それからあたし達はそれぞれ関係しそうな資料を片っ端から調べ始めた。
*
関係していそうだと思われる資料はどれも古かった。
紙は黄ばんでいるし、文字は活字だけど文章は古風だった。
「読めない!」
あたしは白旗を上げた。