悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「今日は何を調べる?」
あたしが尋ねると、田辺くんは「そうだね」と考えた。
「まず、この前の終わりに決めていたことからだね」
「じゃあ、私からいいかしら?」
美晴が手を挙げた。
「町立図書館と県立図書館に電話してみたわ。天宮大火の資料が載っている本はないかと聞いたら、あるにはあったのだけど、私たちが知りたい内容が書かれている資料が少ないみたい」
「『天宮大火』?」
何それ、と頭にクエスチョンマークを並べていると、美晴が「佐奈、知らないの?」と呆れ顔をして教えてくれた。
「大昔、この天宮で起こった大きな火事のことよ。その被害は町全体にひろがったとか。天宮町民なら誰でも知っていることよ」
そういえば、そういうことを聞いたことがあるような。
「でもどうしてそれを?」
すると田辺くんが答えた。
「色々な資料を調べているうちに、天宮大火の発端が山火事だったことが分かったんだ。時期的に考えても、その山火事が、僕達が今調べている悪魔によって引き起こされたものである可能性が高いと考えたんだ」
「その連絡を受けてから慌てて図書館に掛け合ったわ。天宮大火の被害の大きさなんかが書かれてある資料は多いのだけど、その発端である山火事がどうして起こったのか書かれている資料はほとんどなかったの」
美晴はテーブルに資料を5つほど並べた。
「いつの間にそんなことが…。美晴、これは?」
あたしが尋ねると、田辺くんは「そうだね」と考えた。
「まず、この前の終わりに決めていたことからだね」
「じゃあ、私からいいかしら?」
美晴が手を挙げた。
「町立図書館と県立図書館に電話してみたわ。天宮大火の資料が載っている本はないかと聞いたら、あるにはあったのだけど、私たちが知りたい内容が書かれている資料が少ないみたい」
「『天宮大火』?」
何それ、と頭にクエスチョンマークを並べていると、美晴が「佐奈、知らないの?」と呆れ顔をして教えてくれた。
「大昔、この天宮で起こった大きな火事のことよ。その被害は町全体にひろがったとか。天宮町民なら誰でも知っていることよ」
そういえば、そういうことを聞いたことがあるような。
「でもどうしてそれを?」
すると田辺くんが答えた。
「色々な資料を調べているうちに、天宮大火の発端が山火事だったことが分かったんだ。時期的に考えても、その山火事が、僕達が今調べている悪魔によって引き起こされたものである可能性が高いと考えたんだ」
「その連絡を受けてから慌てて図書館に掛け合ったわ。天宮大火の被害の大きさなんかが書かれてある資料は多いのだけど、その発端である山火事がどうして起こったのか書かれている資料はほとんどなかったの」
美晴はテーブルに資料を5つほど並べた。
「いつの間にそんなことが…。美晴、これは?」