悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「こんな奴を町に出すわけにはいかないな」
それは戦うことを示していた。
「やめなよ、危ないよ!」
「こんな奴が町に出る方がよほど危ないと思うんだけど」
「でも!」
なんとか食い下がろうとするけど、アキがあたしの頭を撫でるから思わず言葉がとまってしまった。
「俺は天宮神社の息子だし、修行も少しは積んでる。ああいうのとも戦える。
それにここであいつらが校庭から出ていくのを無視していたら父さんに怒鳴られる」
アキは自嘲するように少し笑った。その笑い方が悲しくてあたしは「でも!」と服を引っ張った。
「アキが怪我するの、あたし嫌だよ」
「しないよ」
「嘘!」
アキは柔らかく微笑んだ。
「泣かないで」
「アキが泣かせるんだ」
あたしが即答すると、「困ったな」とアキは溜息を吐く。
あたしだって困ってる、と言おうとしたけど、その前にアキは言った。
「俺が戦えることも、怪我しないことも、全て証明するから、見てて。俺だけ見ててよ」
「アキ!」
アキはそう言い残すと、マッド・ドール達に向かって歩いていった。
アキは右手を肩に当て、それからその手をマッド・ドール達に向ける。
「消滅」
たったそれだけの言葉で、マッド・ドール達は土に還っていく。
これは天宮神社の秘儀、ではない。
アキの、アキだけの特別な力だ。
「言霊みたいなもの」だと以前アキは言っていた。
言葉を攻撃に変える。
単純だけど、なんて威力のある攻撃だろう。
それは戦うことを示していた。
「やめなよ、危ないよ!」
「こんな奴が町に出る方がよほど危ないと思うんだけど」
「でも!」
なんとか食い下がろうとするけど、アキがあたしの頭を撫でるから思わず言葉がとまってしまった。
「俺は天宮神社の息子だし、修行も少しは積んでる。ああいうのとも戦える。
それにここであいつらが校庭から出ていくのを無視していたら父さんに怒鳴られる」
アキは自嘲するように少し笑った。その笑い方が悲しくてあたしは「でも!」と服を引っ張った。
「アキが怪我するの、あたし嫌だよ」
「しないよ」
「嘘!」
アキは柔らかく微笑んだ。
「泣かないで」
「アキが泣かせるんだ」
あたしが即答すると、「困ったな」とアキは溜息を吐く。
あたしだって困ってる、と言おうとしたけど、その前にアキは言った。
「俺が戦えることも、怪我しないことも、全て証明するから、見てて。俺だけ見ててよ」
「アキ!」
アキはそう言い残すと、マッド・ドール達に向かって歩いていった。
アキは右手を肩に当て、それからその手をマッド・ドール達に向ける。
「消滅」
たったそれだけの言葉で、マッド・ドール達は土に還っていく。
これは天宮神社の秘儀、ではない。
アキの、アキだけの特別な力だ。
「言霊みたいなもの」だと以前アキは言っていた。
言葉を攻撃に変える。
単純だけど、なんて威力のある攻撃だろう。