悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
アキは怖いほどに無表情だった。
ファルは倒れてはいるけど胸が上下しているのが確認できた。息はしているようだ。
「ファル!」
リドは大声で叫んだ。
「リドが佐奈と勝手に契約を結んだ事情は分かった。天宮大火の原因も、成り行きも、リドの言ったことを俺も信じる」
だけど、とアキは言葉を続けた。
「でも俺は、佐奈を傷つけたこいつを許せない」
アキはポケットの中から紙のような生成り色のものを取り出した。
そしてそれを右手の中指と人差し指で挟み、呪文のような言葉を唱えた。
「 我 天宮の血を継ぎし者なり
天宮に祀られし神々よ
この地に 満たされし 魔の力
この地に 降り注がれし 全ての厄災を
清め祓いたまえ
邪なるものから 我等を 守りたまえ
我が身に 仇なす 邪なるもの
魔の力 全ての厄災
この地に 根付く 全ての不幸を その身に封じ
悠久の時を 静寂の中に 眠れ
今 ここに 封印す__!」
アキは右手に挟んでいた生成り色のものをファルに向かって投げた。
正方形のような形をしたそれには何かの文字や図形が書かれていた。
おそらく封印するための護符のようなものだろう。
生成り色の護符のようなそれはアキの手を離れた瞬間から黄色に光りだした。
そして光はいくつかの筋に分かれて、ファルを捉えるように一直線に伸びていく。
ファルは諦めたのか目をつむって耐えていた。
けれどその時、あたしの腕の中からリドが消えた。
そしていつの間にかファルの前に、リドが立っていた。
ファルは倒れてはいるけど胸が上下しているのが確認できた。息はしているようだ。
「ファル!」
リドは大声で叫んだ。
「リドが佐奈と勝手に契約を結んだ事情は分かった。天宮大火の原因も、成り行きも、リドの言ったことを俺も信じる」
だけど、とアキは言葉を続けた。
「でも俺は、佐奈を傷つけたこいつを許せない」
アキはポケットの中から紙のような生成り色のものを取り出した。
そしてそれを右手の中指と人差し指で挟み、呪文のような言葉を唱えた。
「 我 天宮の血を継ぎし者なり
天宮に祀られし神々よ
この地に 満たされし 魔の力
この地に 降り注がれし 全ての厄災を
清め祓いたまえ
邪なるものから 我等を 守りたまえ
我が身に 仇なす 邪なるもの
魔の力 全ての厄災
この地に 根付く 全ての不幸を その身に封じ
悠久の時を 静寂の中に 眠れ
今 ここに 封印す__!」
アキは右手に挟んでいた生成り色のものをファルに向かって投げた。
正方形のような形をしたそれには何かの文字や図形が書かれていた。
おそらく封印するための護符のようなものだろう。
生成り色の護符のようなそれはアキの手を離れた瞬間から黄色に光りだした。
そして光はいくつかの筋に分かれて、ファルを捉えるように一直線に伸びていく。
ファルは諦めたのか目をつむって耐えていた。
けれどその時、あたしの腕の中からリドが消えた。
そしていつの間にかファルの前に、リドが立っていた。