悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「いや、ないッス…」
「じゃ、決定で」
アキはしばらくあたしの膝の上のリドを睨みつけると、スタスタと本殿を出ていった。
「ちょ、アキ!どこ行くの?」
アキ、と叫んでもアキは振り向いてくれない。
「佐奈ちゃん、ごめんね」とお父さんは謝った。
「急にこっちに住んでもらうとか言っちゃって」
「あ、いえ」
あたしはリドを抱えながら立ち上がった。
けれどずっと正座していたせいで足はしびれていて、表情はこわばった。
「部屋は、うちの離れを使うといい。台所・風呂・トイレもついているし、冷暖房完備で窓は南向きだ」
なかなかの立地条件だぞ、とお父さんはウィンクした。まるで不動産屋さんみたいな口調に思わず笑ってしまう。
「ありがとうございます」
「それに中はまあまあ広い。晃と暮らしても不自由はないだろう」
さらっと言ったその言葉に、思わず反応してしまった。
「…え?」
どういう、こと?
「え、あたし、これからここで暮らすんですよね?」
「ああ、そうだよ。よろしくね」
「はい、よろしくお願いします!…じゃなくて、なんでアキも一緒に!?」
なんでわざわざアキと同じ部屋で暮らさなくちゃいけないんだ!あんな無口で無気力なやつ、絶対お断りだ!
「まあ、本当なら、佐奈ちゃんのことを考えると晃と一緒に生活なんて絶対させないんだけど、晃がいた方が何かあったときに役に立つだろうし、何より佐奈ちゃんを悪魔と2人きりにしておくわけにもいかいしねぇ」
アキのお父さんは視線を下にそらした。
リドは不機嫌そうにそっぽを向いている。
「じゃ、決定で」
アキはしばらくあたしの膝の上のリドを睨みつけると、スタスタと本殿を出ていった。
「ちょ、アキ!どこ行くの?」
アキ、と叫んでもアキは振り向いてくれない。
「佐奈ちゃん、ごめんね」とお父さんは謝った。
「急にこっちに住んでもらうとか言っちゃって」
「あ、いえ」
あたしはリドを抱えながら立ち上がった。
けれどずっと正座していたせいで足はしびれていて、表情はこわばった。
「部屋は、うちの離れを使うといい。台所・風呂・トイレもついているし、冷暖房完備で窓は南向きだ」
なかなかの立地条件だぞ、とお父さんはウィンクした。まるで不動産屋さんみたいな口調に思わず笑ってしまう。
「ありがとうございます」
「それに中はまあまあ広い。晃と暮らしても不自由はないだろう」
さらっと言ったその言葉に、思わず反応してしまった。
「…え?」
どういう、こと?
「え、あたし、これからここで暮らすんですよね?」
「ああ、そうだよ。よろしくね」
「はい、よろしくお願いします!…じゃなくて、なんでアキも一緒に!?」
なんでわざわざアキと同じ部屋で暮らさなくちゃいけないんだ!あんな無口で無気力なやつ、絶対お断りだ!
「まあ、本当なら、佐奈ちゃんのことを考えると晃と一緒に生活なんて絶対させないんだけど、晃がいた方が何かあったときに役に立つだろうし、何より佐奈ちゃんを悪魔と2人きりにしておくわけにもいかいしねぇ」
アキのお父さんは視線を下にそらした。
リドは不機嫌そうにそっぽを向いている。