悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します！

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アキが作ってくれた朝食を食べて、学校に登校する。

けれど一緒に登校して、あたし達が同居していることがバレたらまずい。

そんなわけであたしはアキより先に家を出た。


ガラガラと教室の扉を開けて、席につくと溶けるように机に突っ伏した。


「はあ……」


溜め息しかでてこない。

朝からどっと疲れに襲われる。


「えっ、あなた、佐奈！？」


驚きの声が頭上に降って、むくりと起き上がるとそこにいたのは目を見開いてぽかんと口をあけた親友だった。


「……なんだ、美晴(みはる)か」


あたしはまた机に突っ伏した。


「なんだ、じゃないでしょ？」


「どうしたの？」と心配な様子で、美晴は自分の席＿＿あたしの前の席に座った。


どうしたも何も、説明しようとすればいくらでも時間はかかるのだけれど。


「疲れた」


一言で表すとすれば、その言葉がいちばん相応しい。


「疲れたって、まだ授業も始まっていないわよ。何が疲れたの？」

「強いていうなら、生活」


「何それ」と美晴は呆れたような表情をする。

あたしは、はあー、と溜め息を吐いた。


美晴に分かるはずがない。

あたしが今幼なじみと悪魔と、2人+1匹で同居していること。

その生活がこんなにも疲れることを。