悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「田辺くん、急に倒れちゃったんだよ」
「気をつけてね」とあたしが言うと、「ああ、そうなんだ」なんて田辺くんはあっさり簡単に納得してくれた。
こんなにあっさり納得してくれるなんてなんだか逆にびっくりだ。
「ああ、田辺だ。ここにいた」
後ろから声が聞こえて、振り返るとアキだった。
「東條君!あれ、でも東條君って向こうの方で本を探すんじゃなかったっけ?」
首をかしげる田辺くんに、アキはスラスラ答えた。
「そうだけど、授業終わる時間になっても田辺も佐奈も帰ってこないから探しに来たんだよ」
あたしは驚きでいっぱいだった。
だって、幼なじみがこんなにも嘘をスラスラ言えるなんて思いもしなかった。なんだか裏切られた気分だよ!
目を見開くあたしに、アキは目くばせをした。
きっと言いたいことは、こうだ。
『合わせて』
ファンタジックな現実を彼に伝えないための精一杯の努力をしろと、そのために俺の嘘に付き合えと、アキは伝えたいんだろうなと思った。
っていうか、それよりも。
「えっ、もう授業終わる時間なの!?」
ぱっと見上げた時計の針がさしているのは、確かに授業の終わりの時間だった。
「気をつけてね」とあたしが言うと、「ああ、そうなんだ」なんて田辺くんはあっさり簡単に納得してくれた。
こんなにあっさり納得してくれるなんてなんだか逆にびっくりだ。
「ああ、田辺だ。ここにいた」
後ろから声が聞こえて、振り返るとアキだった。
「東條君!あれ、でも東條君って向こうの方で本を探すんじゃなかったっけ?」
首をかしげる田辺くんに、アキはスラスラ答えた。
「そうだけど、授業終わる時間になっても田辺も佐奈も帰ってこないから探しに来たんだよ」
あたしは驚きでいっぱいだった。
だって、幼なじみがこんなにも嘘をスラスラ言えるなんて思いもしなかった。なんだか裏切られた気分だよ!
目を見開くあたしに、アキは目くばせをした。
きっと言いたいことは、こうだ。
『合わせて』
ファンタジックな現実を彼に伝えないための精一杯の努力をしろと、そのために俺の嘘に付き合えと、アキは伝えたいんだろうなと思った。
っていうか、それよりも。
「えっ、もう授業終わる時間なの!?」
ぱっと見上げた時計の針がさしているのは、確かに授業の終わりの時間だった。