悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「佐奈、指大丈夫?」
そこに救急箱を抱えたアキが返ってきた。
あたしの左手首を掴むリドを見て、アキの表情は一気に不機嫌になる。
「…リド、そこで何してるの」
「オレが何をしようとオレの勝手だろ」とリドはいつものように答えた。
「血の匂いがすると思ってきたら佐奈が怪我してるみたいだったから、手当してやっただけだ」
手当、という単語にアキの眉間にしわが寄る。
「手当ってなにしたわけ?」
「なめてやっただけだけど?」
アキは目を見開くと、リドを睨みつけた。
それから救急箱を床に置くと、あたしとリドの方に近づいて、あたしの左手首を掴んでいるリドの手首をつかんだ。
それからあたしとリドの間に入って、あたしを守るように背中に隠す。
「佐奈に、簡単に触らないでくれる?」
するとリドは不機嫌な、つまらないというような表情をした。
「こいつはオレのしもべだっつってんだろ」
「だから、俺の身内だって言ってるでしょ」
とにかく、とアキは言葉を続けた。
「佐奈の手当は俺がするから」
「ちょ、アキ!?」
アキはあたしの腕を掴むと、救急箱を手に取って部屋を出た。
そこに救急箱を抱えたアキが返ってきた。
あたしの左手首を掴むリドを見て、アキの表情は一気に不機嫌になる。
「…リド、そこで何してるの」
「オレが何をしようとオレの勝手だろ」とリドはいつものように答えた。
「血の匂いがすると思ってきたら佐奈が怪我してるみたいだったから、手当してやっただけだ」
手当、という単語にアキの眉間にしわが寄る。
「手当ってなにしたわけ?」
「なめてやっただけだけど?」
アキは目を見開くと、リドを睨みつけた。
それから救急箱を床に置くと、あたしとリドの方に近づいて、あたしの左手首を掴んでいるリドの手首をつかんだ。
それからあたしとリドの間に入って、あたしを守るように背中に隠す。
「佐奈に、簡単に触らないでくれる?」
するとリドは不機嫌な、つまらないというような表情をした。
「こいつはオレのしもべだっつってんだろ」
「だから、俺の身内だって言ってるでしょ」
とにかく、とアキは言葉を続けた。
「佐奈の手当は俺がするから」
「ちょ、アキ!?」
アキはあたしの腕を掴むと、救急箱を手に取って部屋を出た。