悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「ただいまー」
玄関、差し込む光、香る匂い。
一週間ぶりの我が家は悲しいくらいに何の変化もないけど、それが嬉しい。
「おかえりー」
一週間ぶりのお母さんの声が台所から聞こえる。
たった一週間なのに、ひどく懐かしく感じてしまう。
「お邪魔しまーす」
後ろからアキがのんきな声を出す。
「あら、あっくん!?」
アキの声を聞いた途端、お母さんはバタバタと慌てて玄関に飛び出してきた。
お母さんは昔から東條兄弟が大好きだ。
「いらっしゃい!」
「どうも」
笑顔全開のお母さんと、真顔のアキ。
もう数えきれないくらい感じてきたその温度差に呆れつつ、「お母さん、元気そうだね」と声をかけた。
「そりゃあね」とお母さんは笑う。
嬉しそうにくしゃっと目尻にシワを寄せるその笑い方は昔から変わらない。
「まあまあ、二人ともあがって!」
それからあたし達はリビングに向かった。
リビングも、いつもと何の変化もなかった。
机の上にはさっきまでお母さんが飲んでいたのだろう、お母さんのマグと新聞。取り込んだ洗濯物はカーペットの上で山になって、生活感丸出しだ。
だけど飾らない、その感じは一週間ぶりというのを感じさせない。
それだけで嬉しくて、同時に安心してしまう。
玄関、差し込む光、香る匂い。
一週間ぶりの我が家は悲しいくらいに何の変化もないけど、それが嬉しい。
「おかえりー」
一週間ぶりのお母さんの声が台所から聞こえる。
たった一週間なのに、ひどく懐かしく感じてしまう。
「お邪魔しまーす」
後ろからアキがのんきな声を出す。
「あら、あっくん!?」
アキの声を聞いた途端、お母さんはバタバタと慌てて玄関に飛び出してきた。
お母さんは昔から東條兄弟が大好きだ。
「いらっしゃい!」
「どうも」
笑顔全開のお母さんと、真顔のアキ。
もう数えきれないくらい感じてきたその温度差に呆れつつ、「お母さん、元気そうだね」と声をかけた。
「そりゃあね」とお母さんは笑う。
嬉しそうにくしゃっと目尻にシワを寄せるその笑い方は昔から変わらない。
「まあまあ、二人ともあがって!」
それからあたし達はリビングに向かった。
リビングも、いつもと何の変化もなかった。
机の上にはさっきまでお母さんが飲んでいたのだろう、お母さんのマグと新聞。取り込んだ洗濯物はカーペットの上で山になって、生活感丸出しだ。
だけど飾らない、その感じは一週間ぶりというのを感じさせない。
それだけで嬉しくて、同時に安心してしまう。