悪魔の封印を解いちゃったので、クールな幼なじみと同居します!
「具合は?」
「だいぶ良くなったよ」
微笑むアキは決して儚くはなかった。
それだけでほっとしてしまうあたしは、やっぱりどうかしてるのかな。
「でも今日は1日ゆっくりしててね」
「うん。でも佐奈がうるさくてゆっくり休んでもいられないよ」
「ごめんって!」
時間がないんだって!もうすぐ出掛けるから勘弁してって!
「あ、リド。お前昨日どこに消えてたの」
「さあね?」
リドは挑発的に笑い、アキは眉間にシワを寄せる。
相変わらずこの二人の相性は最悪らしい。
「アキ、9時には朔兄が来てくれるから」
「ああ、うん」
面倒くさいと言いたそうなアキの返事。
リドは「げっ」と声をもらした。
「リド?」
「兄さんがどうかした?」
「…どうしたもこうしたもねーよ。あの人の目、すっげぇ怖いと思わねー? あいつ絶対人間じゃねーよ」
悪魔が何を言ってんだ。
アキと2人で冷静に突っ込んだところでハッと時計を見ると、出発する予定だった時間から10分過ぎていた。これは集合時間に間に合いそうにない。
これはもう、二人に土下座しなきゃ。とりあえず走りながら美晴に謝罪だ。
荷物を背負うと「行ってきます!」と玄関を出る。
「行ってらっしゃい」
二人に見送られて、あたしは学校に向かった。
「だいぶ良くなったよ」
微笑むアキは決して儚くはなかった。
それだけでほっとしてしまうあたしは、やっぱりどうかしてるのかな。
「でも今日は1日ゆっくりしててね」
「うん。でも佐奈がうるさくてゆっくり休んでもいられないよ」
「ごめんって!」
時間がないんだって!もうすぐ出掛けるから勘弁してって!
「あ、リド。お前昨日どこに消えてたの」
「さあね?」
リドは挑発的に笑い、アキは眉間にシワを寄せる。
相変わらずこの二人の相性は最悪らしい。
「アキ、9時には朔兄が来てくれるから」
「ああ、うん」
面倒くさいと言いたそうなアキの返事。
リドは「げっ」と声をもらした。
「リド?」
「兄さんがどうかした?」
「…どうしたもこうしたもねーよ。あの人の目、すっげぇ怖いと思わねー? あいつ絶対人間じゃねーよ」
悪魔が何を言ってんだ。
アキと2人で冷静に突っ込んだところでハッと時計を見ると、出発する予定だった時間から10分過ぎていた。これは集合時間に間に合いそうにない。
これはもう、二人に土下座しなきゃ。とりあえず走りながら美晴に謝罪だ。
荷物を背負うと「行ってきます!」と玄関を出る。
「行ってらっしゃい」
二人に見送られて、あたしは学校に向かった。