【短編】恋の天気を予報して

次の日、三坂さんが妙に僕に寄ってくる気がした。

僕はいつも大学が終わって電車に乗り、塾の最寄りの駅から3分くらい歩いていっている。

いつも通りの時間にホームで電車を待っていた。

「あっ、潤ちゃんだ－！」

「あっ、三坂さん、何してるんですか？」

「私の恋人をここで待っていたの♪」

「うーん…じゃあ！」

「待って？待ってよ？一緒に行こうよ？」

三坂さんは僕をひき止めた。

「三坂さん？恋人待ってるんじゃ…」

「えっ？もう忘れちゃったの？結婚のこと！」

ん？それはまだOKしてはいない気が…

だけど…

それから毎回毎回最寄り駅まで来るので一緒に行った。