ワガママなKiss【短編】
第一章

~イタズラ~



-トントンッ…



「流衣…いる?」


ドアの外から声をかけてはみるが、返事はない。



「いい?開けるよ?」



-ガチャ-



ドアを開けるとそこには、小さな寝息をたてて気持ちよさそうに眠っている流衣がいた。



「寝てるときだけは可愛いんだから…」



そう呟いて、流衣のほっぺをつねってみる。



「……起きないし。」




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