You donot have other than(貴方以外ない。)
前へと
由姫の家で、少しずつ、
元に戻ってきた私は
母さんと由姫に話して
マンションを変えた。
教育実習で行った大学病院から
卒業後来て欲しいと言われて
今後も勉強と実習に入るので
病院の近くに引っ越した。
由姫は、間もなく卒業で
教育実習に行った幼稚園から、
働いて欲しいと言われて
お互いに喜びを噛み締めていた
土日に、引っ越を済ませた。
由姫は、
「乃愛、大丈夫?
大学で会うこともあるかも
知れないけど。
なんでも、言うんだよ。」
と、言ってくれた。
「由姫、本当にありがとう。
せっかくの旅行ダメにして
ごめんね。
でも、由姫がいてくれて
本当に良かった。」
と、言うと
「乃愛の方が大事。
旅行は、いつでも行けるから。
あっ、私の方が先に卒業するけど。
旅行に行こうよ。」
と、言うから
「うん、行こう、行こう!」
と、二人で盛り上がった。
また、月曜日から
大学が始り
回りから色々言われた。
秋山君に捨てられたみたいよ‥‥
なにか、したのかな‥‥
三井さんをふるなんて‥‥
まあ、別れたら狙える‥‥
俺達だって、マドンナを
ねらえるかも‥‥
等々‥‥口々に。
私は、気にしなかった。
勉強に励み
病院にも足蹴に通って
勉強させてもらっていた。
遠目に瑛斗を見ることは
あるが、気にしない‥‥
目に止めない‥‥
と、心に強く刻んでいた。
そんなある日‥‥
大学をでると
女の人に
「ちょっと」
と、声をかけられた。