You donot have other than(貴方以外ない。)
幸せと帰国
その日の内に由姫には知らせた。
由姫は、
「やっぱり、佐々木先生
乃愛に惚れてると思ってた。
乃愛、幸せになるんだよ。」
と、言ってくれた。
ママにも、話すと
「そうなの、良かったわ。」
と、ホッとしてくれた。
陸から、
「今、マンションに着いた。
今度は、飯作りにきて。」
と、言われたから
「えっと‥‥わかった。」
と、言い、少し話して
電話を切った。
瑛斗の事は、もう何も思っていなかった。
ただ、一度は、すごく愛した人だから
幸せになって欲しい。
おじ様、おば様にも祝福されて。
有栖川さんに、会ったことないと
言っていた、陸だけど
あんなに綺麗な人に会わずに
私に決めて良かったのかな?
そう考えていたら
眠りに着いていた。
次の日、病院に行き
仕事もきっちり頑張った。
陸は、暇があると
小児科に顔を出すから
先生方に冷やかされていた。
そんな、
穏やかな日々が過ぎていた。
その中でも
病気と戦っている
子供達は、毎日頑張っていた。
病院に勤務して二年が経った。
今日は、陸が当直だったから
由紀とご飯食べて帰宅した。
すると、
マンションのフロワーに
スーツを着た男性が佇んでいた。
私は、その人の横を通り過ぎると
「乃愛か?」
「‥‥‥‥‥‥‥」
「俺だ、瑛斗。」
「‥‥えい‥‥と」
と、言って
瑛斗に向き合うと
3年振りの瑛斗は、
少し、大人になっていた。
「久しぶりだね、かわりない?」
「ああ、乃愛は、身体大丈夫か?」
「うん、大丈夫だよ。
日本に帰ってきたの?」
「まぁな、親父から
帰国しろと連絡があってな」
と、言った。