You donot have other than(貴方以外ない。)
Ⅵ•••

体調が悪い


翌日、マンションに帰ると
マンションの入口に瑛斗が‥‥。

「瑛斗、どうしたの?」
「ああ、すまない
乃愛の顔が見たくて。」
と、言って
何だか、様子が変だと思ったら
いきなり、瑛斗がグラっとして
乃愛は慌てて支えた。

体が熱いように思い
「ごめん、瑛斗、おでこに触るよ。」
と、言って手を当てると
やはり、熱い。

私は、瑛斗を引っ張り
自分の部屋に連れて言った。

上着を脱がせ、ネクタイをとり
ワイシャツのボタンを2段外して
ベットに寝せ
アイスノンで頭を冷やし
熱を計ると38度7分
高いなぁ
と、思いながら
「瑛斗、熱あるよ。
  体調、悪かったの?」
「いや、わからなかった。
  必死に仕事してたから。」
「そう、なんか食べた?」
「嫌、朝食べてから
   食べてない。」
と、言うから
簡単にお粥を作り
食べさせて
市販の風邪薬を飲ませた。

すると、陸から電話があり
事情を話すと、少し怒っていたが
診てくれると言うから
お願いした。

少しすると
玄関のブザーがなり
陸がきた。

陸は、何も語らず
診察して、
「疲労からの風邪だな。
食べず、眠らずに
仕事してるんだろう。」
と、言った。
「ありがとう。
食べたり寝ないほど
仕事忙しいのかな?」
と、言っていると
「乃愛‥‥乃愛‥‥」
と、瑛斗。
「ここにいるよ、瑛斗。
   大丈夫だからね。」
と、瑛斗のそばに行き
瑛斗が、眠りについたから
リビングに戻ると
陸は、いなかった。

玄関に行ってみるが
陸の靴はなくなっていた。

陸を傷つけたかも
しれないと思ったが
ぐわいの悪い瑛斗を
追い出すわけにも行かなくて
どうしたら、良いのか
わからずにいた。
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