You donot have other than(貴方以外ない。)
別れ
有栖川さんは、警察に渡されて
警察から有栖川さんの父親に
連絡が入り
有栖川さんは、直ぐに
佐々木総合病院に連絡が入れ
陸は、父親から
その話を聞いて
慌てて、大学病院に駆けつけた。
「乃愛、大丈夫か?」
「陸、私は、大丈夫。
瑛斗が、私を庇ってくれたから」
「瑛斗君が?瑛斗君は大丈夫なのか?」
「うん、腕を刺されたけど
命に別状はないから。」
と、言った。
「そうか、良かった。」
と、言うと
「乃愛、ちょっといいか?」
と、言われた。
二人で、中庭に出ると
「乃愛、済まなかった。
連絡もしなくて
お前を諦めるのに
時間が、かかっていた。
乃愛、別れてくれ
いや、違うな?
乃愛は、瑛斗君についてあげろ。」
と、言われた。
「‥‥‥り‥‥く‥‥」
「瑛斗君が、心配だろ?
俺は、大丈夫だ。心配ない。
だが、一緒には働けないから
俺は、親父の病院に戻る。」
と、言った。
私は、何も言えずに涙が
流れて落ちた。
でも、陸の言う通り
私のために傷ついた
瑛斗をほっては、おけない。
私は、何も語らずに
陸から離れて
瑛斗の病室に戻った。
陸は、乃愛の後ろ姿を見つめる
·····ことしかできない‥‥‥
‥‥自分に‥‥情けなく‥‥
········辛くて‥‥
·······涙が·····頬をつたわり
‥‥‥‥‥‥‥落ちた。