You donot have other than(貴方以外ない。)
再会
「陸、どうして此所へ?」
「瑛斗君が、連れてきてくれた。」
「えっ、瑛斗が?」
「それより、なぜ俺に連絡
しなかった?」
「陸は、私が、私を庇って怪我をした
瑛斗をほっておけないと思って
私から去って行ったんでしょ。
私は、自分の思うようにして
瑛斗が完治したら
はい、陸のとこ。
なんて、出来ないよ。」
と、言った。
「俺は、乃愛が瑛斗君となら
幸せになれると思ったから
諦めたのに。
なんで、一人でいるんだよ。
好きな仕事も辞めて。
一人で、子育てして。」
「瑛斗が、完治して
マンションに戻ってから
体調が悪いことに気づいて
それまでは、気を張っていたからか
わからなかったの。
ママと病院に行ったら
もう、四ヶ月に入るとこで。
赤ちゃんいるとわかって嬉しくて
仕事を辞めて、ゆっくり育てたかったの。」
と、言うと
「ママっ、パパ?
かいくんのパパ?」
と、子供が言う。
「そうだ、パパだ。
ごめんな、中々これなくて。」
と、言うと
「本当に?本当にかいくんのパパ?」
「ああ、本当だ。」
「やった~!!
みーちゃんもまさくんも
パパいるのに
かいくんには、いないから
さみしかったの
もうパパ、何処にもいかない?」
「行かないよ。
かいとママと、ずっと一緒いる。
なあ?乃愛。」
と、言い
乃愛をみると
乃愛は、涙を流していた。
海は、
「ママ!!
どうしたの?いたい?いたい?」
と、おたおたしていた。
「海、ママは嬉しいんだよ。
だから、涙が出たんだ。」
「そうなの?」
と、安心した顔をした。
心優しい子だ。
俺は、乃愛を抱き締めて
「乃愛、一人で産ませてごめんな。
寂しかっただろ?心ぼそかっただろ?
ありがとう、こんなに優しい子に
育ててくれて。」
と、言うと
乃愛は、首を横に何度もふった。