You donot have other than(貴方以外ない。)

一緒に


「妊娠中は、ママや由姫が
いてくれたから
それに、出産も立ち会ってくれたよ。
海は、赤ちゃんの時から
良い子でね。
手がかからなかったの。」
と、乃愛は、海の頭を撫でながら言うと
海は、
「えへっ」
と、笑っていた。

俺は、乃愛の背中をひとなでして
海を抱き上げて
高く上げてやった
海は、
「きゃーっ、高い、高いよ
ママ、すご~い。」
と、大はしゃぎだった。

「海、ありがとうな。
   ママを守ってくれて。」
「うん、かいくん、ママ大好き。」
と、言った。
「乃愛、今、どこに住んでるんだ?」
「母さんが、とても信頼している
ご夫婦にお世話になっていて
そのご夫婦の家の隣家で暮らしてるの」
「そうか。
そのご夫婦に挨拶をしてから
出直す。」
と、言って

乃愛のお母さんの知り合いである
山名さん夫婦に
ご挨拶をして
一端、自宅に帰る事にした。

帰るとなると
海は、泣いて
「パパ、ずっといるって
言ったじゃない。」
と、大変だったから
一緒にタクシーで
戻る事にした。

「瑛斗君も、意地悪なんだから。」
と、俺が言うと
乃愛は、笑いながら
「瑛斗らしいね。
でも、三人で始めての、
お出掛けできて
良かったじゃない。」
と、言うから
「他の男の名前を何回も。」
と、言って、唇を塞ぐと
「なっ、タクシーの中で。」
と、言って騒いでいた。

一時間弱で、俺のマンションに着いた。

「海、ここが、パパの住んでるとこだ。
海、明日、パパのパパとママにあって
くれるか?」
「うん?バァバ?とジィジ?」
「ああ、そうだ。」
「海には、バァバいるよ。」
と、言った。
「海、バァバは、ママのママで。
パパのママとパパがいるんだよ。」
と、言うと
「うん、会うよ。
ジィジとバァバ、喜ぶ?」
「まぁ、びっくりするだろうな。
でも、喜ぶぞ、きっと。
じゃ、海、今日はパパと一緒に
お風呂に入ろうな。」
「うん、入ろう。」
と、喜んでいた。
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