You donot have other than(貴方以外ない。)

入籍


親父は、
「陸、早急に
籍を入れて式を上げなさい。」
と、言った。
「ああ、そのつもりだ。
だが、乃愛のお母さんに
まだ 挨拶していないから
きちんと挨拶しないと。」
と、言うと、
「そうだな。
その日、わしも母さんも行く。
よい日を訊ねて知らせなさい。」
と、言ったので

乃愛は、その場で
母親に電話して訪ねると
「今日、大丈夫よ。」
と、言ったらしく
今から皆で行く事になった。

乃愛のお母さんとの約束の時間になり
俺達は、皆で三井さん宅に向かった。

海は、親父をなぜか気に入り
親父とずっと一緒にいた。

乃愛のお母さんは、
初めはびっくりしていたが
凄く喜んでくれた。

母親同士も色々話していた。
由姫ちゃんも途中からきて
泣いて喜んでいた。

「由姫ちゃん、どうしたの?」
って、海は、また心配していたから
「海、由姫ちゃんは嬉しいの
ママが、幸せになって
くれて嬉しいの。」
と、由姫が言うと
「ぼくも嬉しい。」
と、言うから
みんなが、笑い出した。

入籍は、直ぐに行い
式は、乃愛のお母さんの知り合いの
式場を当り、決まり次第
準備をすることになった。

海を親父に任せて
俺と乃愛は、市役所に
婚姻届を出しに行った。

乃愛は、本日
『佐々木 乃愛』になり
海は、
『佐々木 海』に
なった。

俺は、用意していた
指輪を乃愛の指にはめ
「乃愛、幸せになろうな。」
と、両手で乃愛の手を繋いで
伝えると
「うん、一緒に。」
と、二人で誓いあった。
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