You donot have other than(貴方以外ない。)
決別
ベッドの上で瑛斗が女の子を抱き締めていた。
「「‥‥‥‥‥‥」」
二人とも、声にならなくて‥‥
「‥‥乃愛っ‥」と、瑛斗。
「‥‥‥ごめん、急にきて
キャリーが、ほしくて
‥‥‥‥ああっ‥‥直ぐに
‥‥‥‥‥‥‥帰るから‥ 」
と、言って
キャリーを取り
寝室を出るとき
振り替えると。
女の子は、私を睨みながら
瑛斗の手を握っていた。
瑛斗も私がみても
彼女の手を離す事はなかった。
私は、
「瑛斗っ、婚約は破棄に。
鍵は、リビングの机においとく。
私の部屋の鍵は、
私のマンションの
郵便受けに入れておいて
さよなら。」
と、言うと
瑛斗は、
「わかった‥‥済まん。」
と、言った。
私は、瑛斗の部屋を出るまで
我慢をして
部屋をでると
泣きながら由姫に連絡した。
由姫は、
「このまま、おいで。」
と、言ってくれたから
その足で、由姫の家に行った。
由姫は、私を抱き締めてくれて
私は、子供みたいに泣いた。
泣いて、泣いて
泣きつかれてその日は眠ってしまった。
次の日も涙は止まらず
旅行は取り止めて
由姫が、家で過ごすように言ってくれた。
次の日の夜に
母さんに連絡して
「瑛斗には、別に好きな人が
出来たみたいだから婚約は解消した。
秋山のおじ様達にも伝えて」
と、言うと
母さんは、カンカンに怒って
「乃愛、大丈夫なの?」
「うん、由姫がいてくれるから。」
「そう。それなら安心だわ。
いつも、由姫ちゃんに助けてもらって
いるわね。」
「うん、大事で大切な存在だよ。」
「直人さんと泉には、
私から話すから心配ないよ。
何か、あったら必ず連絡して。」
と、母は言うと電話を切った。