混ざらぬ色
誰もが、話したがらないオーラで

通りかかる親子や母娘など
怖がってすぐに帰って行ってしまう


一体なにがあったのかさっぱりだった


その時

『____ガツッッ』


思いっきり走っていた人と神楽の肩が当たり鈍い音か鳴る

神楽には、見てなかったから当たったのか
わざと走ってきた人が当てたのか

検討もつかなかった



ただ、ぼーっとつったっていたのだから


『すみません!』


先に謝ろうと思っていたら相手から謝られた


どっちが悪いのか分からないまま



『…あ、いや。こちらこそわるかったアル』


ペコリと頭を下げてまたぼーっと歩き出す


ただ、気まぐれに。



『____…ちょっと、君!!』


急に、グイッと肩を引かれて振り返る


ここらへんでは見ない青年であった
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