混ざらぬ色
『銀さん…、どうします…?』

『どうするってー、俺はなにもしねぇ』


顔を見せずジャンプを真剣に見ている


『もう、いいです!!
僕だけでも、探しますから!』


怒りながら家を荒々しく飛び出る

銀時は、新八が家を出てもびくともせず
ジャンプを読む



読んで読んで…読んでいるつもりだ


頭の中に入るわけがない


『____』


あいつが行かなきゃなんねぇのがわかかんねぇかと新八にいいたかった


新八が行くんじゃなく
あのドS野郎が行くべきだと



俺がどうこう言って戻らねぇだろう


一番側にいたのはあいつだ


でも、俺は新八に言えなかった
本当にあいつがやってくれるのか


それで治るのか

絶対とはいえない

気持ちがわからなければならない




お互いわかっていなければ___



『___なんだ、屯所に戻ったんじゃなかったのか』


『あの犬の餌食ってる奴と仲良く一緒に帰ったらマヨ中毒が移るんで、旦那と少し話をして帰ろうかと思いやした』


玄関からやってきた総悟

わかっていたのか銀時は声をかけた


『俺となんの話しをしたいんだぁ?』


『そうですねェ…』

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