混ざらぬ色
『そんなこと勧誘しても、俺は動きやせんよ?
あの馬鹿チャイナを思い出させようなんざそんな親切な奴じゃねぇですぜ』

そういうと総悟はソファーに座って銀時を舐め回すように眺めていた


別に期待なんかしていないそんな発想毛頭もないと銀時は思っていた

ただ、試したいだけで。

例えば、自分の解答があっているのかを確かめたいだけだった


銀時は、首の骨をコリッと鳴らしてため息をつく


「まぁ、別に親切にされなくてもいいんだけどさぁ?
お前等が、したことだろ???俺達が起こした事件じゃねぇ。それをわかってんのか?」


そうだろう。自分達が起こしたことは、自分でどうにか落とし前をつけなきゃいけない。

何処かで誰かが言った言葉だ。


人に任せ、自分は見て見ぬフリとは卑怯なこと
まぁ、総悟に関すると卑怯でも必ず成し遂げてしまうのがこの人だ。


「お前なら、いや、真選組なら見て見ぬフリは有るまじき行為だろうなぁ」


嫌味ったらしく、強調させた銀時。

それに答えた総悟は


「旦那、高くつきますぜェ」


そういい放ち表情を相手に見せずして万事屋を後にした
< 43 / 62 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop